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【取材ノート:大宮】2試合連発で完全復活――蘇った山本桜大の得点力がチームを高みへ押し上げる

2026年11月6日(金)


ようやく帰ってきた。明治安田J2・J3百年構想リーグで大暴れしたRB大宮アルディージャ、山本桜大がいよいよ復活を遂げた。

明治安田J2リーグでは、開幕戦でチームを勝利に導くゴールを挙げながら負傷。以後、7試合で欠場となった。第9節テゲバジャーロ宮崎戦で約2か月ぶりの戦列復帰を果たすと、しゃにむにゴールを狙う。決定機もありながらそれでも決められず、その中で迎えた第14節ベガルタ仙台戦だった。

先制しながら追いつかれ、ホームでサポーターの後押しを受け攻めてくる仙台に劣勢の中、64分にチャンスが訪れる。


左サイドをカルリーニョス ジュニオとのコンビネーションで泉柊椰が崩す。泉が放ったシュートは相手GKに阻まれたが、その跳ね返りを「うまく反応できたと思います」(山本)。自身約3か月ぶりのゴールは、首位チーム相手に勝利を呼び込む値千金の一発となったが、「嬉しいですけど、やっぱりもっともっと点を取りたいし、もっと勝たないとダメだなと思うんで、もう次だなと思ってます」(山本)と貪欲に先を見つめた。

明治安田J2・J3百年構想リーグで10得点を挙げた山本は、3試合連続ゴールを3度記録している。この男、単発では止まらないのだ。

続く第15節、ホームでのいわきFC戦。いわきの強プレスを受けながら20分、機を見た前進の機会を逃さなかった。カプリーニの縦パスに関口凱心がスピードを生かして右サイドをえぐる。関口が丁寧に送ったマイナスのクロスを、走り込んだ山本が右足で蹴り込んだ。爽快な先制劇だった。


「凱心くんのパスがすごく良かったんで、それに尽きるかなと思います」(山本)

立ち上がりからいわきペースで進む中、それでも「焦ってもいいことはないんで、虎視眈々と狙ってました」と山本自身は冷静そのもの。そして、まさに虎視眈々と狙っていたファーストチャンスをしっかりと物にした。



そして、前述のとおりしっかりと2試合連続ゴール。1つ決めれば気分が乗ってくるのか、と訊いても、「そんなに普段と変わんないですけど、流れはいいなとは感じます」とあっさりとしたもの。逆に、その浮き沈みのなさが次を導くのかもしれない。

その中で、泉も負けてはいない。

「ライバル意識はあるんで、後ろから追いかけてくるんじゃないかなと思う」(泉)

いわき戦ではそう語っていた通りに山本が決め、そして追加点を自らが沈めた。自身も3試合連発である。



「近い距離感でプレイすることも多いですし、お互いのコンディションが上がってれば上がってるほど、たぶん相手としてはお互いに捉えづらいと思う。いい関係性を築けてるのかなと思います」(泉)

現在チーム得点王のカルリーニョスに続き、泉、山本が得点を重ねられるようになれば、相手チームはますます対応が難しくなる。より得点力に拍車がかかりそうだ。

3連戦の最後となる第16節栃木シティ戦。締め括りとなる泉・山本コンビの連発揃い踏みを、ぜひとも望みたいものだ。

Reported by 土地将靖