今季就任した槙野智章監督の下、新たな攻撃サッカーを構築しながら選手個々の成長も着実に進んでいる藤枝MYFC。そんな中で第10節・岐阜戦から第12節・大宮戦まで3試合連続でゴールを決め、新たなエースに名乗りを挙げたルーキーがいる。
今年、明治大学を卒業して加入したFW真鍋隼虎だ。
今季はここまでチーム最多タイの4得点を決めているが、豊富にある決定機の中から決めた4点ではなく、限られたチャンスで高い決定力を見せているところに大きな価値がある。プロ初ゴールは第4節・いわき戦の決勝点だったが、それまではチームの攻撃がまだ本領発揮できておらず、真鍋には決定機と言えるほどのチャンスは訪れていなかった。そんな中プロになって初めて迎えた決定機で、冷静にシュートを左隅にコントロールしてみせた。
その後の3得点も全て簡単なシュートではなく、イージーなチャンスを外したというシーンはない。今のところまだ得点王争いには絡めていないが、ストライカーとしての非凡さは十分に証明しつつある。
だが真鍋本人は、3戦連発した大宮戦後に「今日も決めるチャンスは前半にもありましたし、チャンスを仕留めきれる選手にならないと残っていけないので、そこはもっと追求していきたいです」とさらに貪欲な姿勢を見せる。
槙野監督も「いい目をしてます。もっと良くなると思います」と新エースの飛躍を信じている。
タイミングの良い裏への飛び出しも武器のひとつで、大宮戦ではCB鈴木翔太のパスで左の裏に抜け出すシーンが目立った。得点シーンも、同期のルーキー・三木仁太のスルーパスから一瞬の隙を突いてゴール前に抜け出して決めた形。今季は秋本真吾スプリントコーチの指導(※詳しくは前回の取材ノートをご確認ください)によってスピードも強化されており、チーム内の計測では時速34km超えのトップスピードを記録しているという。同様の得点パターンは今後何度も見られることだろう。
その走力はもちろん守備にも生かされ、「前線から自分がプレッシャーを与えることで、チームも楽になると思うし、走力の部分は自分の武器でもあると思うので、そこはやらなければいけない仕事だと思っています」と真鍋は言う。
そんな現代的ストライカーに、藤枝に来てから成長している点について聞いてみた。
「前線の3枚、1トップ2シャドーの関係性や流動性というところは練習から学ぶことが多いですし、もっと試合で出さないといけないと思っています。あとスプリントのトレーニングでも、最高速だけでなく90分間走れる走力の面でも伸びているので、そこも成長できているかなと思います」(真鍋)
前節・札幌戦ではチャンスを決めきれなかったが、その悔しさもバネにしながら今後もあらゆる面で成長を重ねていくだろう。指揮官が「いい目をしている」と表現する秘めた野心は、物静かな語り口の中にも十分に感じとることができる。
プロ入り後の4カ月間ですでに大きな成長を見せているゴールゲッターが、26-27シーズンでどれだけ飛躍していくのか。藤枝を観ていく楽しさ・醍醐味が、またひとつ増えたことは間違いない。
Reported by 前島芳雄
今年、明治大学を卒業して加入したFW真鍋隼虎だ。
限られたチャンスを生かした価値ある4得点
名古屋グランパスU-18の出身で、2021年日本クラブユース選手権(U-18)では得点王となってチームを全国制覇に導いた真鍋。明治大でも生粋のストライカーとして得点力を存分に発揮し、藤枝でのプロ入りをつかんだ。今季はここまでチーム最多タイの4得点を決めているが、豊富にある決定機の中から決めた4点ではなく、限られたチャンスで高い決定力を見せているところに大きな価値がある。プロ初ゴールは第4節・いわき戦の決勝点だったが、それまではチームの攻撃がまだ本領発揮できておらず、真鍋には決定機と言えるほどのチャンスは訪れていなかった。そんな中プロになって初めて迎えた決定機で、冷静にシュートを左隅にコントロールしてみせた。
その後の3得点も全て簡単なシュートではなく、イージーなチャンスを外したというシーンはない。今のところまだ得点王争いには絡めていないが、ストライカーとしての非凡さは十分に証明しつつある。
だが真鍋本人は、3戦連発した大宮戦後に「今日も決めるチャンスは前半にもありましたし、チャンスを仕留めきれる選手にならないと残っていけないので、そこはもっと追求していきたいです」とさらに貪欲な姿勢を見せる。
槙野監督も「いい目をしてます。もっと良くなると思います」と新エースの飛躍を信じている。
スピードでもチームトップクラスに
また「攻撃の起点になることや守備のファースト・ディフェンスを含めてサボりませんし、全てにおいてかなり良いと思います」と、点を取ること以外のプレーに関しても槙野監督は高く評価している。タイミングの良い裏への飛び出しも武器のひとつで、大宮戦ではCB鈴木翔太のパスで左の裏に抜け出すシーンが目立った。得点シーンも、同期のルーキー・三木仁太のスルーパスから一瞬の隙を突いてゴール前に抜け出して決めた形。今季は秋本真吾スプリントコーチの指導(※詳しくは前回の取材ノートをご確認ください)によってスピードも強化されており、チーム内の計測では時速34km超えのトップスピードを記録しているという。同様の得点パターンは今後何度も見られることだろう。
その走力はもちろん守備にも生かされ、「前線から自分がプレッシャーを与えることで、チームも楽になると思うし、走力の部分は自分の武器でもあると思うので、そこはやらなければいけない仕事だと思っています」と真鍋は言う。
そんな現代的ストライカーに、藤枝に来てから成長している点について聞いてみた。
「前線の3枚、1トップ2シャドーの関係性や流動性というところは練習から学ぶことが多いですし、もっと試合で出さないといけないと思っています。あとスプリントのトレーニングでも、最高速だけでなく90分間走れる走力の面でも伸びているので、そこも成長できているかなと思います」(真鍋)
前節・札幌戦ではチャンスを決めきれなかったが、その悔しさもバネにしながら今後もあらゆる面で成長を重ねていくだろう。指揮官が「いい目をしている」と表現する秘めた野心は、物静かな語り口の中にも十分に感じとることができる。
プロ入り後の4カ月間ですでに大きな成長を見せているゴールゲッターが、26-27シーズンでどれだけ飛躍していくのか。藤枝を観ていく楽しさ・醍醐味が、またひとつ増えたことは間違いない。
Reported by 前島芳雄